普段の食事の中で、きちんと鉄分は摂れていますでしょうか?

身長を伸ばすためにはタンパク質を多く摂ると良いと言われていますが、タンパク質の働きを引き立ててくれるのがこの鉄分です。

身長だけに関わらず、鉄分には貧血を防ぐ働きがありますので、これから身体を大きくしていく成長期の子どもたちにとっては欠かせない成分なんです。

今回の記事では鉄分がどのような働きをもたらしてくれるのか、さらには子どもは鉄分を1日にどれぐらい摂るべきかについて書いていこうと思います。

スポンサーリンク



身長が低い子どもは鉄分の摂取量が少ない


1日の鉄分の摂取量が低い子どもは、身長が伸びずに将来低身長で終わってしまう可能性があるようです。

アメリカの研究で明らかにされた事実ですが、7~12歳の少年で貧血気味と判断をされた子は、統計学的に身長が低めであったと報告がされています。

鉄分の役割として、血液の赤い成分である「ヘモグロビン」の生成に大きく関わっているんですね。このヘモグロビンの働きにより、身体の隅々にまで酸素と栄養を届けてくれる訳です。

ですが、鉄分の摂取量が不足してしまう事で、ヘモグロビンの材料である鉄が供給されなくなってしまいますので、結果的に栄養が届けられずに貧血になってしまう事にも繋がるんです。


鉄分が少ない=他の栄養素の摂取も不十分


また、鉄分が慢性的に不足していると言う事は、他のタンパク質やビタミンなどの栄養素も不足している場合が考えられます。

まず、普段の食生活がきちんと行えているかどうかを振り返ってみて下さい。毎日毎日冷凍食品のようなレトルトのものですと、良質な栄養を摂る事はなかなか難しいです。

中にはほうれん草など、鉄分を多く含む野菜が含まれている場合がありますが、調理の過程で栄養が漏れ出している事もありますし、食品添加物も多く含まれているのが特徴です。

【関連記事】
身長の伸びに添加物が与える影響について

共働きなど、なかなかご飯を作って上げられない事もあるかと思うのですが、子どもの身長を大きくするためには手作りで栄養満点の料理を食べさせてあげる事が1番大切です。

また、元々ご飯を多く食べられなくて鉄分が不足してしまっていると言う場合であれば、お腹を空かせるために運動に励んでみるのも良いですし、足りない分はサプリメントで補ってみる事もおすすめです。

鉄分は1日にどれぐらい摂ったらいいの?


それでは次に子どもは1日にどれくらいの鉄分を摂ればいいのか、についてです。

カルシウムなどと同様に、年齢、性別によって1日に必要な量はありますので、足りているかどうかご確認下さい。


1~6歳 男性:5.0~6.0mg
女性:5.0~5.5mg

(耐用上限量)
男性:25mg
女性:20mg
6~12歳 男性:6.5~10.5mg
女性:6.0~14.0mg

(耐用上限量)
男性:30~35mg
女性:30~35mg
12~思春期 男性:11.5mg
女性:10~14.0mg

(耐用上限量)
男性:50mg
女性:50mg
思春期以降~ 男性:7.5mg
女性:6.0~10.5mg

(耐用上限量)
男性:50~55mg
女性:40mg

このようになっております。

思春期あたりから、女性の方が鉄分の摂取量が多くなるのは生理などが始まるからですね。

また、鉄分には1日に超えてはならない摂取量である、耐用上限量と言う基準が定められています。

とは言え、余程の大食いファイターで、鉄分が多いレバーなどを大量に食べない限りは、この基準値を超える事はまずありませんのでご安心ください。

超える場合と言うのは、サプリメントの過剰摂取によるものが考えられます。1日に摂るべき量を超えないように、きちんと守る事が大切になります。

食事から鉄分を補給する際には


鉄分には、「ヘム鉄」と呼ばれる動物性の鉄分と、「非ヘム鉄」と呼ばれる植物性の鉄分の2種類があります。

一般的にはお肉やお魚などの動物性食品よりも、野菜やお米などの植物性食品の方が健康に良いイメージがあるのですが、鉄分の吸収率を高めるのであればヘム鉄の方がおすすめです。

サプリメントでもその多くは「ヘム鉄」入りなものがほとんど。ただし、妊娠中には非ヘム鉄が推奨されているため、妊活サプリなどには非ヘム鉄が使われているようですね。

ヘム鉄を多く含む食べ物としては、豚や鶏などのレバー、牛肉の赤身、しじみなどがおすすめです。毎日の食事の中で、鉄分が不足しないようにきちんと補っていきたいですね。

思春期は特に鉄分が大切!


あらゆる年代で鉄分は大切なのですが、特にいよいよ大人の身体へと成長していく段階である思春期には欠かす事が出来ません。

この時期に本来摂るべき鉄分量に達していない事で、「思春期貧血」と呼ばれる思春期に発生する、鉄欠乏性貧血に襲われるようになってしまいます。

鉄分が足りない事で身長に影響してしまうだけでなく、酸素の供給量が減ってしまいますから勉強に集中出来ない、すぐにバテてしまうなど、勉学とスポーツにも悪影響をもたらします。

何だか子どもがぼんやりとしているなーと感じる場合、睡眠時間が少ない事の他にこの鉄分不足をまず疑ってみて下さい。きちんと鉄を摂取するようになれば、集中出来る可能性もあります。

先ほどにも書きましたが、きちんと食事を摂っていれば足りすぎると言う事はありませんので、栄養満点な愛情のこもった手作り料理をたくさん食べる事が大切になってきます。

身長と鉄分についてのまとめ


  • 鉄分の摂取量の低下は低身長に繋がる可能性があります

  • 鉄分が少ない=他の栄養素も少ないと言う可能性が!

  • 鉄分の過剰摂取もあるが、余程の事が無ければ超える事はありません

  • 食事から摂取する場合には、吸収の良いヘム鉄を含む動物性食品がおすすめです

  • 思春期は大人以上に栄養素が必要。思春期貧血にならないように気を付ける