日本の伝統的な座法として正座があります。

最近では和室も少なくなってきた事から正座をする機会が減ってきましたが、茶道や武道を嗜んでいる方は正座をする事も多いかと思います。

さて、正座と聞いて思い浮かべる事の1つとして、身長の伸びに影響するのでは?とか、胴だけが伸びて足が短くなってしまうと不安に感じている方も多いようです。

特に思春期に入った子なんかですと、足が短くなりたくないから!と言って正座をしなさいと言われても拒否をしてしまう場合も多いのだとか・・。

そこで今回の記事では、継続的に正座の姿勢を取り続ける事で身長の伸びに影響が出るのかなど、あらゆる面から考察をして行こうと思います。

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正座と身長はどういう関係?


まず結論から申し上げますと、正座をする時間が長かったからと言って身長の伸びが妨げられると言う事はありません。

このように正座をすると足が短くなるだとか、身長が伸びなくなると言う噂が立ち始めたのは、昔の人と今の人の身長を比較した時に生まれた誤解であると言われています。

確かに昔の日本人の身長は今と比べてみると小さく、生活様式も今とは大きく異なっていた事から、身長が低い=座敷で正座をして過ごしていたから、とイメージをしがちですが、原因はこうではなく食生活の変化が挙げられます。

米や麦などを中心にタンパク質の摂取量が極度に低かった時代から、今では食の欧米化が進みお肉やお魚などの高タンパク質なものを日常的に食べるなど栄養面が大幅に改善されたために身長の変化が起こるようになったんです。

つまり、正座をしなくなったから身長が大きくなっていったと言う訳ではないですし、正座をしたからと言って身長が伸びなくなると言う訳でもないんですね。

また、欧米人は正座をしないから身長が高いんじゃ?とか、血流が妨げられるから身長が伸びないんじゃ?についても解説をして行こうと思います。

正座をしない欧米人は身長が大きいのでは?


ただ、そうとは言ってもイスでの生活が中心の欧米人は正座をしないから脚が長く身長が高いのでは?と疑問に思ってしまいますよね。

確かに欧米には正座をすると言う文化はなく、日本について調べて行ってそこで初めて正座と言う座り方を知ったと言うケースも非常に多いです。

ですが、欧米人は正座をしないから脚が長いのではなく、これについては遺伝や体質が根本にあると言えるでしょう。基本的に寒い地域ほど体が大きな傾向にあり、逆に温暖な地域ほど体は小さく適応していきます。

元々欧米人は骨格が大きいと言う事もありますので、正座をしないからと言って大きくなった訳でもないんですよ。当然、欧米人のスタイルを真似てイス中心の生活にしたからと言って身長が伸びる事もありません。

血流が滞って身長が伸びない?


中にはこんな事が書かれているサイトも見つけました。

簡単にまとめると、“正座をする事で足の血液の流れが妨げられてしまうため、栄養が回らず身長が伸びなくなる”と言うもの。

これに関して言えば全くのウソです。そもそも血液の流れが妨げられ足の成長をストップさせてしまう程、永遠に正座をする訳ではないですよね。

確かに正座は慣れていないとすぐに脚がピリピリと痺れてきてしまいますが、それは一時的なものであって正座を終えれば解放されまた血流は元通りになります。

また、足が痺れてしまうのは正しい姿勢が取れていない事がほとんどです。きちんとした正座を取る事で、長時間でも痺れることなく座り続ける事が出来るんですよ!

正座を行う姿勢には注意


きちんと正しい姿勢で正座を行えている場合であれば問題はありませんが、崩れてしまっているorバランスが悪いのであれば治していく必要があります。

特に長時間正座をしなさいと言われた時には止めてはいけないけど続けなければいけないと言って、身体がよじれたようにバランスの悪い正座をする子もいますが、これでは体全体のバランスが悪くなる一方です。

たまにしか正座をする機会がないのであれば大丈夫ですが、習い事などで毎日のように正座をする機会のある子の場合は、早めの内から正しい姿勢を身に着けておかないと、変な座り方の癖が付いてしまいます。

正しい正座の姿勢は重心は体の中心におき、爪先側もしくはかかと側に傾かずに均一にかけるようにしましょう。

お尻が落ち、猫背になってしまう体勢は見た目的にも美しくありませんし、かかとに体重が乗る事で痺れの原因に繋がります。

正座を行う事で生まれるメリットは?


次に正座をする事で生まれるメリットについて見て行きましょう。

正座は体に良くないと言うイメージを持たれている方が多いのですが、実は全くの逆で体にとってメリットがたくさん!

一体正座をする事でどんなメリットをもたらしてくれるのでしょうか?

姿勢が良くなる


正座をすると気持ちが自然とシャキッとしませんか?

これはなぜかと言うと、正座をする事で無意識の内に姿勢を良くしてくれるインナーマッスルに刺激が加わっているからなんです。

特に丹田と呼ばれるおへその下あたりの筋肉が使われますから、正座を日常的に行う事で意識をしなくても良い姿勢をキープ出来るようになります。

骨盤の筋肉も柔らかくなりますので、走るのが速くなるなどスポーツをされている方の場合、基礎体力や技術の向上も見込む事が出来るんですよ。

姿勢の良さは身長を伸ばす事には繋がりませんが、それでも実際の数値よりも高く見せたい時などは姿勢が良いと言うのは大きなポイントですよね。

猫背の姿勢ですと、どことなく自信が無いのかな?と思われがちですし、内臓をギュッと押しつぶした状態になってしまいますので、せっかく摂った栄養素の働きも鈍くなってしまいます。

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冷え性の予防にも!


代謝が活発な子どもたちが冷え性に悩まされる事は少ないかもしれませんが、正座をする事で冷え性の予防にも繋がります。

体が冷えてしまう原因の1つに内臓の機能が低下する事が挙げられるのですが、正座により内臓と繋がっているツボを刺激してくれる作用があります。

自然とツボが刺激され内臓が活発になる事で、血流の改善が見込め冷えの解消に繋がると言う訳ですね!

冷えに悩まされている方が正座を行うと、すぐに足が痺れてしまって長続き出来ない場合が多いのですが、これはツボが凝り固まっている証拠!

最初は痛くて続けたくないかもしれませんが、毎日5分でも継続する事により徐々に慣れて行き冷えにも悩まされなくなりますよ。私が実践済みです。(笑)

この記事をご覧頂いている冷え性にお悩みの親御さん、是非とも正座を習慣的に行って冷えに別れを告げてみてはいかがでしょう。

身長と正座についてのまとめ


  • 正座をしたからと言って身長が伸びなくなる訳ではありません

  • 昔よりも身長が高くなったのは座り方ではなく栄養面が充実し始めたから!

  • 血流が妨げられた事が原因で身長に影響が出る事はありません

  • 正座は姿勢を良くする、冷え性の改善などメリットがたくさん!